諦める力って面白い?
スポーツ選手の本ってビジネ的にどうなの?
この疑問についてお答えします。
男子400メートルハードルのメダリスト為末大さん著の「諦める力」ですが、
よくある有名人・スポーツ選手の本とは一線を画し、為末さん自身の競技人生と引退後の現在で深く深く考えていた「諦める」ことに関してつづられた本です。
一般人の我々が読んでも、とても有意義、意味深い本になっています。おすすめな一冊です。
「諦める力」の感想文を書いた経緯について
感想文を書いたきっかけは、Youtuberマナブさん動画の宿題 「読書の習慣化」(2020年7月)です。
自分自信でもインプット量を増やすことは今後の飛躍のためにとても有効だと感じて、今回はこの宿題に参加することにしました。
宿題の題材の中から最寄りの本屋にちょうど在庫がこれしかなくて、為末大 著 「諦める力」の感想を書くことが自然と決定!
でも実は今は、ブログ記事(別サイトです)を頑張っているところだったので、
「頑張っているところで諦めるとか言われてもなぁ、気が乗らないなあ…」
とも思ったのですが、とりあえず、だまされて(?)読んでみたということです。
でも、結論、読んでよかったです!
想像以上の気づきを得られたので、以下の感想文にまとめておきたいと思います。
「諦める力」に対する途中の感想・ツイート内容
文庫本って最後まで読んでしまうと、途中の内容を忘れてしまいがちです。
だから、今回は章ごとに分けて、ちょっとした気づきや感想を都度ツイートしました。その内容はこちらです。
最後の章、6章は感想がありません。
ちょっとビジネスとは遠い気がしたので。
もちろん「へーそうだったんだ!そういう考え方もあるのか!」といった競技人生に対する雑学的な知識はつきましたが。まぁいいでしょうw
「諦める力」に対する感想と気づき
先ほどのツイートを少し深堀して説明したいと思います。
「諦める」という語源はとても前向きだった
「諦める」というと一般的に後ろ向きな表現です。
途中で諦めなければ将来できたかもしれないことを、努力不足で我慢が足りないので「諦める」と考えがちですね。
でも、諦めるの語源は実は「明らめる」だったのです。
明らめるとは、道を明るくすること、つまり、その道を見極めること、とてもポジティブな表現です。
更に「諦」という一字も実は、さとり、という意味もあるようです。
このように、何かを諦めるのは、しっかりとその道を見直して、その道を明らかにして、本当に進み続けるのか、または別の道へ乗り換えるのかを見極めることなんですね。
一度始めたからと言って最後までやる必要はないし、本当は自分に合わない道かもしれない、努力しても全く報われないかもしれない。
誰かに応援されたからと言って気負う必要も無い。その人は私の人生の責任は取ってくれません。
結局、自分の人生は自分が一番知っているはず。自分で決めるのが一番なんです。
当然といえば当然だし、でも、ついつい人って同じことの繰り返しの方が楽だから、思考停止して進み続けてしまいます。
それと同時に
- 目的と手段を切り分けて考えているか
- 目的を達成するのはその手段しかないのか
そして、
- 今の手段を諦めて他のもっと勝ちやすい手段で戦えないのか
- 最終目的を達成すれば良いのではないか
だから、
ある一定間隔で自分の方向性を見つめ直して、様々な観点から反省して、本当に進むのか、別の道(手段)に切り替えるかを判断すべきだと思います。
思考停止を避けて、一定間隔で反省するのがとても大切だと思います。
「金メダルをとること」は究極に突き詰めると「暇つぶし」と同じ
世界で3番をとった人が言ってる言葉です!
え?って思いますよね?
世界で金メダルを取るくらい才能に恵まれ、環境に恵まれ、本人も努力を積み重ねて、やっと獲得した金メダル。
でも、結局それってなんだったの?その意味は?
と突き詰めて考えた時に、それは、毎日母親が山に登る(暇つぶし)と同じくらいの意味だった、ということなんです。
ある一定期間はチヤホヤされるかもしれないが、そんなのは長く続かない、金を取り続けても次々に新しいヒーローが出てくる、結局何も変わらないというか、自己満足でしかなくて、結局は暇つぶしと同じでしかない、ということなんですね。
だから、ひとつのことを続けなくてはいけないなんてありえなくて、もっともっと気楽に自分の道を選ぶべきなんですね。
世界で金メダルを取れない私たちなら、なおさら「気楽に!」です。
一つのことに固執しすぎず、常に冷静に判断して、今やっている手段でなく目的を達成することを目指していきたいですね!
戦いやすい戦場を自ら作れば本当に勝てるの? 世の中に生かされている真実とは
ビジネスの世界でもよく言われますが、競争の激しいところを避け、むしろ自分がいちばん強い所を戦場にすればいい、と。
でも、これは言うのは簡単だけど実は難しい気がしています。
現代のオリンピックでは、各国ともに自国が強い競技を種目に選ばれるよう政治力で有利に進めているようで、為末さんからすると(金メダルという)目的を達成するための手段(競技)を作れば良い、ということなんです。
しかし!確かにそうなんですが、これは並大抵のことではありませんよね。
ビジネスでも同様です。
例えば、ブログで稼ぐ目的を達成するために、どのキーワードを狙うか、が重要なポイントになりますが、競合が書いていないキーワード分野は沢山あるとはいえ、そこが稼げるかどうかは分かりません。
むしろ、そんな美味しい穴なんて残っていない気もします。
自分の得意なキーワードではみんながアクセスしてくれるとは限らない、つまり、自分の強いところで戦うことは比較的難しい、逆にあればラッキーってことで、そこで粘って頑張っても自己満足にしかならないかもしれない!ということ。
残念ながらこれは真実だと思います。
自分の得意分野でちょっとずつ稼ぐか、それとも競合がひしめくけどめっちゃ稼げるところでなんとか踏ん張るか、、、
そのバランス感覚が大切なんだろうと思います。
諦める力で気づいたこと まとめ
今回は為末大さんの「諦める力」に関する感想とビジネスにおける気づきをまとめました。
自分のことは自分が一番分かっている、だから他人に惑わされない。
そして、目的と手段をしっかり切り分けて自分の進む方向を一定期間ごとに反省する。
時には気軽に道を変えても(諦めても)全く問題ない。
そんな感じで、とても面白い一冊でした。