超簡単な危機の時代の要約は無いの?
ジム・ロジャーズの本ってどんな感じなの?
この疑問・要望にお答えします。
伝説の投資家 ジム・ロジャーズは、2008年リーマンショックを予見していたことでもとても有名です。
ウォール街で成績を残し、共同で立ち上げたクォンタムファンドは4200%リターン。ニクソンショック、ブラックマンデー、リーマンショックでは先見性を発揮し莫大な富を得ており、その後、世界をもっと知るために旅を続け、その独自の視点から現在の世界経済を深く分析しています。
最新著書「危機の時代」はコロナ禍でのチャンスについて多角的な観点から語られていて、「リーマンショックを超える人生最大の危機が来る」と予見しています。その一方で危機はチャンスと説明しているのはもちろんです。
世界を自分の足で歩いたジム・ロジャーズ氏の目にこのチャンスがどのように映っているか、この危機をどのように回避し、どのように大きなチャンスをゲットしていくか。彼の視点、洞察がとても興味深い1冊になっています。
この学びが多い本の内容を凝縮し、1分で読めるように要約としてまとめ、そして、この本のレビューと気づき・感想を読書中のツイートと一緒にまとめたいと思います。
- 1分で分かるジム・ロジャーズ著「危機の時代」の要約
- 「危機の時代のポイント」私たちがコロナ禍でチャンスを得るために
- リーマンショックとコロナ禍での経済状況が酷似
- 債務が膨れ上がる世界各国
- 経済危機に巻き込まれても
- リーマンショックの再来が近い
- 経済危機ではしっかりと悪いうみを出すべき
- 全ての常識は15年で劇的に変わる
- 投資で危機に対応するために
- 経済危機にみんなが手放すものに着目
- 投資家の基本はバランスシートから
- お金を稼ごうとしているところに投資のチャンスがある
- 情報を広く入手すること
- 英国のEU離脱は英国にとって本当によかったのか?
- スイスフランを支えているのは米国IT株 GoogleとAmazon
- 中国の世界への進出
- 今のインドは規制が多くて投資には向かない
- 中国、ロシアについて
- ジム・ロジャーズ著「危機の時代」に対するレビュー(感想・気づき) 総括
- ジム・ロジャーズ著「危機の時代」の要約、レビュー(気づき・感想) まとめ
1分で分かるジム・ロジャーズ著「危機の時代」の要約
ここでは、ジム・ロジャーズ著「危機の時代」を1分でざっと概要が分かるようにまとめました。
個人の判断でかなりの範囲をカットしています。それでは、お楽しみください。
経済危機の歴史が繰り返される
1929年世界大恐慌、1971年ニクソンショック、1987年ブラックマンデー、2008年リーマンショック
経済危機は犠牲者も出すが、大儲けもたくさん
リーマンショック時は、
アイスランドやアイルランド金融危機
現在は、
世界各国の財政問題、債務不履行、
日本を含め世界中で借金増大、紙幣を印刷しまくっている
リーマンショックと今では
経済状況が酷似、危機インパクトは今の方が大きい
全ての常識が15年で劇的に変わる
米国に対抗していたソ連が崩壊
スマホが必需品に
今、常識と思っていることは15年後に全て間違っている!
危機への対応
好況時と異なる、新たなものにチャンスが
・何が起きているかを知る
・自分自身で考える
この株は大丈夫など他人の儲け話は聞かない
自分の得意分野で、変化を察知し自分で考えて投資する
他人が絶望し手放したものへ投資する
国、株、商品、通貨、、、自分が投資できるものを学んでおく
「世間の常識を疑い、自ら情報を収集し、自分の頭で考え、決断できる力を磨くこと」
どこを見るべき、どこから情報収集すべきか
世界は多面的に読み解く
一つの情報源に頼るべきではない
民主主義で経済が成功した例はない
日本を含め一党独裁(自民党)の国が成功
イギリスEU離脱、スイスフランは米国IT依存、
ドイツ銀行、イタリア、ポルトガル、スペインも深刻な問題
インドは規制で競争力減少
一方、中国の影響力がアフリカで増大
今の中国イメージは最悪だが、それは西側情報で偏っている
15年後はどうなっているか分からない…
(要約は以上です)
「危機の時代のポイント」私たちがコロナ禍でチャンスを得るために
ここでは、ジム・ロジャーズ著「危機の時代」のレビュー(気づき、感想)として、読書中につぶやいたTwitterのツイートと、それに対する補足をまとめました。
リーマンショックとコロナ禍での経済状況が酷似
多くの経済危機を乗り越えてきたジム・ロジャーズさんの目には、2008年リーマンショックと今では、経済状況が似ていて、むしろ、当時よりも今の方が経済状況が悪いとみています。
リーマンショック時の状況より悪い今でのコロナショック、
確かに、人生最悪の危機が来るかもしれないということですね。
でも一方で、危機はチャンスでもあるんです!
落ちて苦しんでいる人がいる中で、上がって喜んでいる人もたくさんいます。
この時代の分かれ目にチャンスをつかんで勝ち組に乗り換えたいですね!
債務が膨れ上がる世界各国
借金が多いのは日本だけでは無いようです。
米国、中国、EU他、世界中で紙幣をすりまくり、債務が膨れ上がるという、未知の世界へ突入しています。
しかし、借金し続けても大丈夫なことはあり得ないでしょう。どこかで破裂しそうです。
つまり、歴史を繰り返してしまうかもしれないということですね。
本当にヤバイことになりそうです。
経済危機に巻き込まれても
ジム・ロジャーズさん自身も、無一文になったことがあるこの経済危機。
仮に、全てを失っても死んではいけないことが強く語られています。
なぜなら、15年も経てば、世界がガラッと変わっているからです。
危機の時こそ辛抱強さが問われます。
もし市場が狂っていても、その振る舞いに辛抱し、チャンスを待つべきでしょう。
リーマンショックの再来が近い
リーマンショックの兆候はアイスランドやアイルランド金融危機でした。
この時、多くの債権者、債務者が絡み合って、ちょっとしたきっかけに過ぎなかったリーマン倒産が、米国政府が救済できない状況まで膨れ上がったようです。
今回の危機はこれと酷似しているばかりか、危機インパクトが遥かに大きいのです。
破滅のトリガーはドイツ銀行?
そこから、各国の借金が絡み合って抜けられず、大きな経済危機が起こってしまう可能性が極めて高いです。
経済危機ではしっかりと悪いうみを出すべき
バブル崩壊後の日本では、企業破綻しないように国が企業を救済しました。
しかし本来は、経営を失敗した企業は淘汰されるべきで、新しい企業へ置き換えられるべきでした。
この結果、経済が停滞し、失われた30年へつながります。
一方で、米国はリーマンショックで企業を救済せず、ダメ企業を破綻させ、不良債権を持つ銀行を整理、財政をバランスさせて悪いうみを出すことで、早々に経済低迷から脱したのです。
変化を恐れてとどまる力を使っても、結局それが自らへ悪い現象として返ってきます。
変化を受け入れて、新しい方向へ進むことが我々にとって選択すべき道だと感じました。
全ての常識は15年で劇的に変わる
15年というと短い気がしますが、考えてみれば、15年前に、スマホがこれほどはやって、スマホでなんでもできてしまう時代が来るなんて、想像していませんでしたよね。
私たちが今、常識と思っていることは全て間違っている!と思える位です。
これからは、スマホに乗って(空を)移動する、という時代が来るかもしれませんね。
投資で危機に対応するために
コロナ禍のチャンスをしっかりと捕まえるために、
・何が起きているかを知る
・他人の意見でなく自分で考える
この基本をしっかりと実践したいです。
まずは情報を広く多方面から集める、そして自分でそれを考える。
できるだけ得意分野について深く考えて、不足している情報を補いながら準備を進めるべきでしょう。
与沢さんも言っていましたが、この株を買えば大丈夫などの他人のうまい儲け話は聞かないように、人脈を制限した方がよさそうです。
あくまで自分がよく知っている分野で、変化を察知し自分で考えて投資すべきですね!
経済危機にみんなが手放すものに着目
ジム・ロジャーズさんは、デイトレードは行わないようです。
人それぞれタイプが異なるので否定はしていませんが、彼は少なくとも数年間、できればそれ以上を保有して利益がでるものを選んでいました。
だから、危機でみんなが見向きしなかったものから、多くのチャンスをゲットしていたようです。これを投資の原則と呼んでいます。
国、株、商品、通貨などなど、自分が自信を持って投資できる対象を見つけて学んでおくのが重要ということ。
投資家の基本はバランスシートから
基本中の基本ですが、ジム・ロジャーズさんに言われると真剣に聞いてしまいましたw
数年間のバランスシートで企業分析し、アニュアルリポートの財務諸表の注記で詳しく理解する。
自分なりにざっとバランスシートを勉強しましたが、借金、負債に目を向けるなら、
負債、流動比率、当座比率、買掛金と月間売上の比率
このあたりは数年分は見ておきたいと思っています。
デイトレードは深くは知りませんが、少なくとも短期トレードでもこのように事前に調査しておけば、万一の際も単に損切りせず、少し長く持つようにシフトすることもできる自由さが増えそうですね。
お金を稼ごうとしているところに投資のチャンスがある
確かに、政府が色々と指針を出して、社会課題を解決しようとしているので、
その関連企業から、どこが稼げるかを見極めるのもいいかもしれません。
稼いでいる人は目立たず静かに稼いでいるので、広い視野で色々なところを調査してみるのがよさそうです。
情報を広く入手すること
ジム・ロジャーズさんは、もちろん米国のニュースも見ていますが、
逆に中国やロシアのニュースも確認しているようです。
それだけ多面的に世界を見ていくことが重要なんですね。
また、民主主義で経済が成功した例が無い、ということにびっくりしました。
確かに、日本を含め一党独裁(自民党)ですので、大きくみれば中国共産党と同じ体制なわけです。
そして、15年後は今の常識が通用しませんし、そんなことあり得ない、ということが起こります。
つまり、今の中国イメージは最悪ですが、もしかすると、中国が世界を仕切っている時代が来るかもしれませ。
良いか悪いかは別として、投資家は(こうあるべきではなくて、)
それらの未来を予測しておく必要がありそうです。
英国のEU離脱は英国にとって本当によかったのか?
確かにEU本部 官僚主義に何も言わないのはおかしいですが、
かといって、EUから離脱するのはどうだったのか?という議論です。
閉鎖的な国は次第に滅びていくのが歴史からよくわかります。
EUから離脱した英国が今後、どのように経済を回していくのか、
でも、国際的な主要産業が無い英国の現在ではかなり厳しいかもしれません。
スイスフランを支えているのは米国IT株 GoogleとAmazon
これはびっくりですね。
スイスも米国頼み、ドイツ銀行も、イタリア、ポルトガル、スペインも深刻な問題がだらけで、本当にヤバイ感じが匂っています。
中国の世界への進出
アフリカで中国の影響力が増しているようです。
中国の家電、日用品から、鉄道まで、アフリカへ浸透していて、
昔のフランス領、イギリス領という雰囲気でなく、むしろ中国を喜んで受け入れている感じのようです。
更に、アフリカ諸国の首脳を集めた会議が北京で定期的に開かれているとは、
調べれば調べるほど、中国は伝染病のように世界へ進出していますよね。
これに対して、この本以外の情報ですが、米国企業では、アフリカの周辺に海底ケーブルを施設して、ネット環境を中国に取られないようにしているとのこと。
日本は? う~ん、、、
この辺は何もできていないようで、もったいない限りですね。
今のインドは規制が多くて投資には向かない
インド経済についてはあまり知らなかったんですが、実は制限・規制が多いようです。
外国に対して制限し閉鎖的だと、やはり経済が悪化していきます。
当面は、投資先としては向かない感じかもしれませんね。
中国、ロシアについて
ジム・ロジャーズさんとしては、中国、ロシアに期待していますね。
ただ、本人も書いていますが、中国、ロシアを深くしらないうちはやらない方がいい、ということです。
私としては、別情報から中国株がインサイダーが激し過ぎると聞いていますし、
中国共産党の幹部とコネが無いとビジネスは厳しいと聞いています。
だから中国はオススメしません。
彼も言っていますが、やはり、
自分が知っているものに自分でよく考えて投資すべきだと思います!
ジム・ロジャーズ著「危機の時代」に対するレビュー(感想・気づき) 総括
歴史に強いジム・ロジャーズさんから、経済危機に関する事象を時系列に並べられると、確かに、誰もが当たり前と考える常識がたった15年でガラッと変わっていることがよく理解できました。
これは、この本を手に取って一番良かったことだと強く感じています。
つまり、15年後は、
今当たり前なことが何もかも間違ったことになるかもしれない!
「世間の常識を疑い、自ら情報を収集し、自分の頭で考え、決断できる力を磨くこと」
この言葉を胸に、今後もビジネスへ邁進していきたいです。
ジム・ロジャーズ著「危機の時代」の要約、レビュー(気づき・感想) まとめ
ジム・ロジャーズ著「危機の時代」について、1分要約とレビュー(気づき、感想)についてまとめました。
経済だけでなく歴史や哲学からも、また、西側諸国の情報だけでなく東側からも、多角的な情報を元に危機の時代を生き抜く教本として、とても有効で役に立つ一冊だと強く感じました。
コロナ禍でのビックチャンスをつかむべく、今後、自分も深く学んでいきたいと思っています。
「危機の時代」を自分自身でも読んでみたい!という前向きな方へ、次に画像をタップすればAmazon詳細ページを表示します。よかったらお互い頑張っていきましょう!